ブリヂストン

連続増配長期値下がり株として、ブリヂストンを考えます。

まず、8月の説明会にて、中間配当を前年度から30円引き下げ50円とし、期末配当を未定とすることを発表しました。
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株価はコロナショック後の水準には戻っていません。
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コロナ後に、需要が回復すれば配当水準も元に戻る可能性がありますが、問題は増配を続けられるかです。

フリーキャッシュフローは低下傾向です。
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2017年以降、価格競争の激化によりタイヤ業界の利益は減少傾向にあります。かつてのように勝手に売れて利益が出る状況ではありません。

稼ぐ力を取り戻すことができるでしょうか?

同社の中期事業計画では、今後の戦略が示されています。
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選択と集中として、タイヤゴム事業をコア事業とし、コア事業に付随する形で様々なソリューションを提供することで、さらにコア事業の価値を高めていくという戦略です。

選択と集中で、コア事業以外の利益の出せない分野からは撤退をはじめています。コロナショックにより、このプロセスが加速するでしょう。

ブリヂストン、仏北部の工場閉鎖へ 不振の乗用車向け低インチタイヤ生産
https://www.jiji.com/amp/article?k=2020091601269&g=eco

東証ブリヂストンが続伸 「米子会社の一部を売却」
https://r.nikkei.com/article/DGXLASFL04HCQ_U0A900C2000000?s=6

ブリヂストン南アフリカのバイアスタイヤ専用工場を閉鎖へ
https://s.response.jp/article/2020/08/21/337666.html

同社のソリューションサービスが稼ぐ力に寄与するかは未知数ですが、選択と集中の成果は目に見えて表れてくるとおもいます。

できれば株価は低迷して欲しいところですが、上がってしまう前に買い増したい銘柄です。